くじらの博物館はいいぞ…!

博物館

国内46都道府県の旅をしています。
この記事はその旅の記録ですが、どなたかの参考になると幸いです。
太地町立くじらの博物館に2024年4月30日に行ってきました。
どっ好みだったのでご紹介します。

入館!

太地湾に突き出している半島?の先に博物館はあります。
建物にも大きなくじらのモザイクアートが施してあります。わくわく…
入り口は博物館にあり、館内の隣の出口から出るとショープールや海に出ることができます。

ふれあいの海

外に出ると本物の海とつながっている自然プールがあります。
(その手前には大きなシロナガスクジラの原寸大模型も!)
手前側がクジラショーエリア、奥がふれあいの海になっていました。
ふれあいの海では桟橋を渡ってイルカやクジラのすぐそばまで行くことができます!
本当に手をのばせば触れる場所を悠々と泳ぐ彼女たちを観察できます…。無限にここにいられる最高…。
プールに近づいて見られる場合はありますが、自分が桟橋を渡って海まで入っていくようなことはそうないので本当に感動しちゃいました。桟橋なので自分も波に揺られるのがまた良く…
ふれあいの海ではふれあいイベント(有料)もやっていて、餌やりをはじめとして、ボートに乗って海の中までも近づいていける体験もありました。

左下に写ってる黒いのが私のいる桟橋。近い…!
時にはイルカがジャンプすることも。当然水はかかります。

イルカショー

イルカショーでのメインはカマイルカです。途中でバンドウイルカとスジイルカも出てきてくれます。
プールはかなり小さいので、もちろん他の水族館でもっとすごい設備のところは全然あると思うのですが、ここのショーは本当にキレがすごくてめちゃめちゃ見ごたえありました。
イルカたちのキレもさることながら、トレーナーのお姉さんのキレもすごかった…。
イルカショーもカマイルカがメインの水族館は少ない気がするので久々に見られて楽しかったです。よく走りよく飛ぶ。
他にクジラショーもしているのですが、本当に悔やまれることながら博物館に到着した時間にはすべてのクジラショーが終了しており観ることができませんでした…。クジラたちのショーも絶対見たいので、いつかまた来ます…!
(あんまり夢中で写真はありませんでした)

資料館

博物館以外にも2棟建物がありまして、その一つが資料館です。
今回行ったときは腹びれのあるバンドウイルカのはるかに関する展示をしていました。
現代のバンドウイルカには腹びれはありません。が、この以前博物館にいたはるかには腹びれがありました。
バンドウイルカの祖先には腹びれがあり、祖先帰りしたイルカとして飼育研究していたそうです。
その研究についてのポスター展示でした。
企画展示のようでしたので、行った時期によって内容は変わるやもしれません。

はるかの模型。左下にあるのが通常は見られない腹びれ。

海洋水族館(マリナリュウム)

ここは水槽展示のある棟です。
入るとすぐにイルカの大水槽を通る海中トンネルがあります。
他にも魚やクラゲなどの小さい水槽がたくさんあります。
館自体それほど大きくはないものの、太地町周辺の生き物を見ることができサクッと回ることができるので、ふれあいの海やショーの合間に見ることができます。

イルカ以外の生物もいる。これはかわいいウツボ。

博物館本館

3階建てで各階充実してます!!

1階

特別展示をやっていました。私が行ったときにやっていたのは資料収集についての展示でした。博物館の役割の収集について説明がありました。
収集の中でも重要な部分を担っているのが一般の方からの寄贈だそうで、寄贈品もたくさん展示されていました。
(確かにいろんな博物館行くけど地域の方からの寄贈品が展示されてる施設は多い。そして大体そういうのが面白かったりするんですよね…)
また、建物の真ん中は吹き抜けになっており、骨格標本や捕鯨の様子などが実物模型で吊り下げられていました。
階段下に展示されているたくさんのイルカやクジラの小さい模型はくるりとまわすと骨格模型が出てきます。
くるくる回して骨格と見比べたり、種類ごとの大きさや違いを比べたりできて面白かったです。

くるりとまわせるようになっていて、まわすと骨格が出てきます。説明のプレートもついていて、この博物館にいるかどうかも書いてあるので、ここで学んでから実際に会うことも!
2階

2階ではミンククジラの頭部模型を抜けた先にクジラの生態の展示がありました。
特別展「くじらの不思議大発見!展」と書いてあったので時期によって内容が入れ替わるかと思います。
歯クジラと髭くじらの違いや世界にはどんな種類のクジラが居るのか、魚との違いを比べたり、どのくらいの餌を食べるのかなどが視覚的にもわかりやすく展示されていました。
言葉も平易で子供でもわかりやすく展示されています。

ミンククジラが大きく口を開けて迎えてくれます。
一つ一つの引き出し全てに小さい模型とどこに生息しているかが入ってます。開けきれないよ…!

特別展とは反対側に行くと、こちらには実際のクジラの身体、内臓等のホルマリン漬けがずらりと並んでいます。
皮膚の厚さや心臓の大きさがリアルに感じられます!
くじらの年齢推定の方法展示でわかるんですが、その方法もさまざまあって興味深かったです。
またクジラ・イルカに関わる寄生虫なども見ることができます。
苦手な方もいるかもしれませんが寄生・共生もまた生態を知るうえで欠かせないものですので…
他にも進化の過程や他の哺乳類との骨格比較などとても充実した内容でした。

実物を見るとめちゃめちゃでかい!
くじらの先祖は4足歩行の哺乳類といわれている。はるかに腹びれがあったのもこのルーツがあったから。
耳垢が年齢査定に使われることもあるんだとか…。ほかにも髭の伸びや歯のすり減り具合から査定することもできるんですって。
3階

3階は主に捕鯨がテーマになっています。
捕鯨に使われる捕鯨砲の変遷や昔の捕鯨船の模型などをみることができます。伝統的な捕鯨の道具なども。
企画展は「鯨舟 形と意匠」が行われており、船のイラストがずらっと並んでいました。古い鯨舟は舟に装飾を施したものが多く、それが図示されたパネルがあります。カラフルで凝った意匠の舟がとても多く、鯨漁が人々にとってとても大切なことだったのがわかります。
また中央の吹き抜けにはセミクジラの実物大模型とそれを捕獲しようとしている鯨舟の模型もありました(勢子一番舟というそうです)。

これは近代の捕鯨砲。昔の槍も飾ってありました。
昔の鯨舟。華やか~!
捕鯨の様子が吹き抜け部分に吊られてます。

終わりに

この記事を書くにあたり公式のホームページをのぞいてみたのですが、なんとデジタルミュージアムまでありました…最高…。
ホームページの内容も充実だったので帰ってきてからの学習にも良さそうです(もちろん遠くて行けない方にはホームページだけでも大変面白いと思います)。
博物館でクジラやイルカの生体展示やショーが見られるのはなかなかないので大変面白かったです。
展示内容もとっても充実…。個人的には内臓のホルマリン漬けが圧巻の大きさで、実物で見れたの嬉しかったです。
いつかクジラショーも見に再訪したいと思います。

本日は以上です。

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