国内46都道府県の旅をしています。
この記事はその旅の記録ですが、どなたかの参考になると幸いです。
2024年5月5日に滋賀県立琵琶湖博物館に行ってきたのでご紹介します。
入館!
私が行った日はちょうど5/5こどもの日ということでお子さん入館無料の日だったらしく、めちゃめちゃ混んでました。
館内にチケット売り場があるのでそこで入館券を購入します。
お隣の草津市立水生植物公園みずの森との共通券もあり、両方行くなら共通券のほうがちょっとだけお得です(琵琶湖博物館広大なので時間がかかることにご注意ください)。
A展示室
ここでは「湖の400万年と私たち ~変わり続ける琵琶湖~」と題して琵琶湖の変遷をたどっていきます。
入っていくとまず琵琶湖周辺の岩石標本等地質に関する展示があります。
床から生えるように置かれている岩石標本や、地層のコーナーがあるのですが、なかなかこんなに大きい岩石を置いてるところ他で見たことなかったので新鮮でした。箱がでかいとこういうものも置ける…
進んでいくとこちらもやたらにでかいゾウの模型が目につきます(確かコウガゾウだったかと…)。
コウガゾウは琵琶湖周辺にいたわけではなく、こいつが日本に渡ってきて小型化したアケボノゾウが琵琶湖周辺から化石になって出ています。
アケボノゾウのいる森のジオラマもありました。
琵琶湖、とても大きな湖ですが、大昔(400万年とかそのくらい…)からある湖で、その大きさや形を変えながらずっと存在している珍しい湖だそう。
通常の湖が1万年程度で消失するところをこんなにも長い間現存している湖は世界でもごくわずかしかないそうで。なんでこんなに琵琶湖は長い間湖としての姿を保ち続けているのかも解説されています。
しかも琵琶湖にはここにしかいない固有種も生息している。
でかいだけじゃない。
他にも琵琶湖周辺の森の展示や、地域の方の研究展示などありこの展示室だけでも盛りだくさんでした。
花粉の拡大模型とか、あんまり見ないものも吊るされてます。
地層中の堆積した花粉をみることで、その時代の植生や気候もわかるんですって!
B展示室
この展示室は「湖の2万年と私たち 〜自然と暮らしの歴史〜」と題し、琵琶湖と人間の暮らしとのかかわりについて展示されています。
ここでは竜神様が入り口で出迎えてくれ、案内をしてくれます。
縄文時代から続く琵琶湖周辺で暮らしてきた人々の生活が実物大ジオラマで再現されていて、当時の様子がよくわかります。
また、マネキンだけでなく当時の道具類も展示されていました。
面白いのはやはり神事に関する展示品たち…。
入り口に竜神様がいたように、人々にとって水は豊かさをもたらしてくれると同時に人の手の及ばない恐ろしいものでもあって、人の思惑ではどうにもならないことは神様にお願いをするもの。
神事に使う依り代になる人形がたくさん飾ってありましたが、ずらっと並ぶと壮観ですね…。
普通に顔が面白いのでみてて楽しいも、ある。
展示品ではないのですが、各ブースにコーナー名みたいのが書かれてて、漢字一文字で表現されてたんですが、その文字デザインがわかりやすいし可愛くてとても良かったです。
C展示室
ここでのテーマは「湖のいまと私たち 〜暮らしとつながる自然〜」です。
ここまで湖の歴史、人間の歴史を学んできましたので、ここでは現在のことを学びます。
足を踏み入れると円形の室内の中にさらっとした印象の展示が並びます。
一瞬この部屋はそんなに広くないのかな! と思いますが、全然そんなことはありません、この奥にめちゃめちゃ広い空間が広がってます。
奥に足を踏み入れると、急にヨシ原が広がります。
天井まであろうかという背の高いヨシをのぞくとヨシ原に生息している動物たちもたくさん見え隠れしてます。
そして歩を進めるにつれ四季も進みます。
ヨシ原だけでなく、湖近隣の田んぼや森の自然も同じようにのぞいて歩くことができます。
自然だけでなく昭和平成あたりのレトロなポスターやジオラマもありました。
水族展示室
C展示室から左側に抜けると水族展示室に降りることができます。「湖のいまと私たち 〜水の生き物と暮らし〜」と題されていました。
琵琶湖固有種のビワコオオナマズも見られます。
なんでも令和5年2月に一度ナマズの水槽が事故で破損したらしいです。破損時の写真見たんですけど結構な大破損でした。
奇跡的にも生きて救出されたようで! 良かったねえ。
この水族展示では琵琶湖・滋賀県に生息している在来魚がほぼ網羅されているそう。
またここには保護増殖センターもあって、絶滅危惧種の保護にも取り組んでいるようです。
琵琶湖は古くから存在する古代湖の一つだとA展示室で学びましたが、世界各地に存在する他の古代湖についての展示もありました。
古代湖といってもそれぞれの環境や住んでいる生物は様々で、その湖ごとに独自の特徴があって面白いです。
さらに進むとマイクロアクアリウムのコーナーがあります。
なかなか目には見えない微生物の世界をのぞくことができます。
マイクロbarと名付けられた顕微鏡コーナーもあって、充実のコーナーになっていました。
(このあたり写真を一切撮っていませんでした。)
その他
展示室のほかにもディスカバリールーム(学習ルームみたいな場所)や屋外展示として森の中を散策することもできます。
私が行ったときには企画展として、ギャラリー展示「鉱物・化石展2024 大地に夢を掘る」もやっていました。
本当に盛りだくさん過ぎて一日では見切れないくらいです。
終わりに
広大な博物館内に展示室がいくつも分かれてるんですが、展示室一つ一つもとっても広くて、充実していました。
本当に広いので全部真剣に見たら大分疲れると思います。ラフな気持ちで見るか、気になる展示室を重点的に見るのがおすすめです。
展示物もきれいで見やすいのでとっても楽しかったです。
琵琶湖についての展示はここの博物館が一番大きいと思いますので、興味があればぜひ訪れていただきたいです。
博物館そんなになじみないな、って方でも水族展示や森の散策も楽しめると思います。
共通券で草津市立水生植物公園みずの森も行ってきてこちらも大変よかったのでまた纏めようと思います。
今日は以上です。
コメント