四日市市立博物館・プラネタリウムに行ってきた!

博物館

国内46都道府県の旅をしています。
この記事はその旅の記録ですが、どなたかの参考になると幸いです。
2024年5月3日に四日市市立博物館・プラネタリウムに行ってきたのでご紹介します。
私が行ったときには特別展もやっていました。

入館!

博物館とプラネタリウムはそらんぼ四日市という建物に入っています。
この建物、5階建てでめちゃ広くてきれいなんですけど、一棟全部が博物館関連施設になってます。すごい。
平成27年3月21日にリニューアルオープンしたそうです。
1階がロビーになっており、受付と小さく図書館がありました。ミュージアムショップも1階にあります。
ここでチケットの購入をします。
常設展と四日市公害と環境未来館は無料で見られます。
プラネタリウムと特別展は有料です。
今回は全部見るつもりで購入しました。
また、車の場合JAの駐車場に入れると2時間分無料になるのですが、その無料券もこの受付でもらえます。
帰る前に受け取る必要があるので忘れずもらってください。

3階 博物館常設展

時空街道

入ると円柱状のシアター(って言い方であってる?)で映像が流れています。
ここから過去へのタイムトリップが始まる作りになっていて、次の部屋に入るとそこにはもう昔の暮らしが広がっています。
原寸大で再現された市井の様子と、人々のマネキンがあります。
館内を歩き回るだけで自分もその中に入り込むことができ、当時の人々を垣間見れるような気がしました。
ちょっとしたことが細かくつくられているので、隅までのぞき込むことをお勧めします。
箇所個所に解説シートもありました。

奥にいるのはマネキン。自分もこの街に紛れ込める。
家と家の間にいた鶏…。
丹羽文雄記念室

四日市市名誉市民の丹羽文雄さんについての資料がガラスケースに収められていました。
すみません、私は知らない方だったのですが、文化勲章受章作家だそうです。
丹羽さんのお部屋が再現された展示ブースもありました。

2階 四日市公害と環境未来館

常設展の奥の階段から階を下がるとこの未来館に入ります。
前半は四日市市の産業の歴史についての展示があります。
この前半はまだ公害が起こっていない時代の展示です(公害の歴史だと思って見始めてしまったのですが、全部がそうではなかったです)。
進んでいくと公害が発生や裁判についての資料に移ります。
四日市市の公害について、小中学生のころ社会の教科書で見たことはあったのですが、どういう公害なのかはいまいちわかっていなかった(あるいは忘れていた)みたいです。
(イタイイタイ病とも混同してしまっていた…)
なかなか過去の失敗した出来事(という言い方が正しいかもわからないですが)について積極的に目を向けることは難しいので、こうして学んだり、勉強できる施設を市が積極的に整えるのは大切なことかもなと思います。
館内広いし資料も多くて一度にすべて見るのは大変なので、もし私みたいなあんまり公害について知らないよって方には、随所に置いてある子供向けの絵本だけ読むのをお勧めします。
概要が簡単にわかるし、他の資料をみるときにわかりやすくなります。
詳しく知りたい方は展示物の下にある引き出しを開ければめちゃめちゃたくさん資料が出てきます。

何か所かに置いてある。布製なので子供も安心。
産業の発展コーナー。昔は繊維業が盛んだったみたい。
この下の引き出しにも全部資料が入ってる…。とんでもない量…。
公害病になった患者さんの気管支モデルも。被害者さんのインタビューとかも聞けた。

5階 プラネタリウム

プラネタリウムに入る前にギャラリーがあって、宇宙服が出迎えてくれます。
中の席は自由席なので、好きな場所に座って大丈夫です。
私はいまいちどの席がいいのかあまりわかっていないので適当な場所に座りました。
この四日市のプラネタリウムは世界一多い星の数を投影できるそうで、その数1億4千万個以上! そんなに星があるんだなあ…
投影は全体で50分くらいで、解説のほかに映像投影もあります。
ファミリー向けや一般向けなどいくつか番組があって投影時間が違うので、目当ての番組がある場合は確認してから行ってください。土曜のみの番組もあるみたいです。

jaxaの宇宙服! ほかにも宇宙関係の展示がしてある。

特別展

私が行ったときには「英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド~植物画のおいたち~」展がやっていました。
名称からウェッジウッドのティーセットとかがたくさん見れるのかなと思ったんですけれど、メインは植物画でした。
植物画も、絵画的というよりは図鑑的で、私は大変興味深かったです。
展示を追うことで植物画の変遷が見えるのですが、絵画的なロマンを花の絵に求めている層にも学問的に植物を浸透させようとしている意志が見えて面白い。
図版であると同時に学術書であるのがいいですよね…。
植物学的図版によくある根や額の分解拡大図がたくさんあったのですが、これもロマンがある…。
余談ですが、植物画にところどころ解説がついていたんですが、この解説が絵に対する解説ではなく描かれた植物についての解説だったの地味に面白かったな…。完全に植物学の人が書いたやつじゃん…。最高。
さてウェッジウッド。かつての英国では生きた植物を室内に持ち込むことができなかったらしいです。
そのため生活に彩りを添える華やかな花が描かれた食器が好まれたそうで。
初期のテーブルウェアだと結構植物画のまんまの花が描かれていたりしてました。
花がデザインされた皿ではなく植物画が皿に描かれていて、それもなんだかおもしろかったです。
最後に本草学についての関連展示があったのも良かった!

初期の植物画。構造も細かく描かれている。
バラの野生種、アジア分布が多いらしい。知らなかった。
ウェッジウッドの青。これはデザイン的な植物が描かれてるというか彫り込まれているというか。
本草学…! これも面白いよな…。

おわりに

特別展も一緒に見たので私は3時間強かかりました。
市立博物館が充実してるといい街だなあと思います。
環境未来館、内容も大変勉強になってよかったのですが、展示室自体のライティングが良かったです。
光の印象で今は過去を顧みて改善されてるよ、未来明るいって感じがしました。そうだといいな。
常設展がしっかりしてる博物館、ほんとにすごいな~と思います。
市町村が教育に力入れてるのが感じられました。
何となく入った特別展も好みで大変楽しめました。

本日は以上です。

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